日本人離れしたエキゾチックなルックスと、均整の取れたプロポーションで人気の梢ひとみはロマンポルノ女優の中でも若いファンに支持され、近年では若い女性層にも再評価され注目される存在だ。本作はニンフォマニア(色情狂)がエスカレートしていくOLを演じ、生半可ではないエロス演技の数々を展開している。母親役の宮下順子から遺伝した呪わしい「淫蕩の血」により、生き次ぐ間もなく次から次へと描写されるシーンの美しさと淫らさは、巧みな脚本と演出によりどんなアダルトソフトも敵わない昂奮にフィルムが濡れているようだ。自慰、レズ、暴行、誘惑、汗だくの狂態、どのシーンも淫らでありながらあくまでも美しい梢ひとみを映し出した、前田米造撮影監督のエロス美に目を奪われる。

【ストーリー】

愛田ユキは電機会社の宣伝製作課に勤めているイラストレーターだ。誰もが目を引く美しい容貌だが、クールな表情の下では、異性の視線を感じるだけで燃えてくる色情体質の持ち主だった。幼い頃から彼女の母が毎日のように様々な男と交っているのを目撃していたためか、母の淫蕩の血を受け継いでしまっていた。同僚の男たちはユキの魅力に誰もが引き寄せられてしまう。自覚していながら、ユキの妄想は色情に満たされ、自らを慰めながらエロチックなイメージが現実に侵食して来てしまうことを恐れていた。

同僚の男たちが皆ユキに興味を持っているのが、相川美佐には腹立たしかった。柿沼と深い仲になっている美佐は、ユキに取られまいと必死で情事を求めるのだった。ある日、水谷の先輩・草下はテニスでユキと一緒になる。高校時代にコーチした生徒の中にユキがいたのだ。以来、ユキは好意をもつようになった。仕事に失敗して課長に怒鳴られたユキが落ち込んでいると、心配した水谷がやってきて慰める。その声、目つき、息遣いに色情の血がたぎり、ユキは我慢できず場所をかまわずに抱きつき求めてしまうのだった。ユキの濃厚な乱れぶりにプレイ・ボーイの水谷もタジタジとなる。ユキの飽くなき欲望はエスカレートし、火がついてしまったユキの淫蕩の血は…。

【キャスト】

■梢ひとみ

■宮下順子

■井上博一

■西早苗

■南昌子

■相川圭子

■織田俊彦

■やかた和彦

■影山英俊

■丹古母鬼馬二

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